「モネ それからの100年」 モネから現代へと続く「見えてるけど形のないもの」の表現

「モネ それからの100年」 美術展巡り
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「モネ それからの100年」を横浜美術館で見てきました。

通称「モネ展」と呼ばれて、聞いただけではモネの個展みたいですよね。
でも正しくは「モネ それからの100年」。
モネから現代へと続く、近代美術の展示会です。

モネの芸術に魅せられ、それを自分の中で昇華させて新たな表現へつないでいく。
モネを始まりとする美術の流れを見ることができる展示会でした。

「モネ それからの100年」
会期 2018年7月14日(土) ~ 9月24日(月・休)
会場 横浜美術館
開館時間 午前10時~午後6時
休館日 木曜日

モネの初期から晩年までの絵画25点
後世代の26作家による絵画・版画・写真・映像66点

公式サイト→モネ それからの100年

「モネ それからの100年」を見た感想

「モネ それからの100年」

私の中のモネは、光とか季節の空気感とか水面のゆらめきとか、実体をともなわないけど目の前にあるものを絵の中に取り込もうとした人。

春のやわらかな日差しとか、冬の透明感のある空気。
夕陽を反射する水面、夏の日差しを受け返す水面。

モネの絵画に心惹かれるのは、どこかで見て肌で感じた、写真とかには残らない「目の前にあったもの」がそこにあるからだと思うんですよね。

そうしたモネの作品に刺激を受けて、あらたな表現に挑んでいった後世のアーティストたち。
モネとは違う感性、違う表現で、光とか空気感とか、そこに流れる時間とかを作品に取り込んでいく。
そうした、モネを始まりとする芸術の流れを見ることは、美術史の勉強にもなったし、何より見ていてワクワクできたのがよかったです。

夏休みを挟んでの会期ということもあって、作品の解説は子ども向けのものもつけられていました。
でも、これ、大人がというか私が読んでもわかりやすくて、作品を理解するのに大いに役立ってありがたかった。
堅苦しい解説より、かみ砕いた優しい表現の方が大人だってわかりやすいですよね。
大きいのも読みやすさのポイントで、子どもから高齢者まで理解しやすく、この試みはとてもよかったと思います。

モネ展 水連

現代美術では日本人アーティストの作品がよかった。
特に福田美蘭さんの「睡蓮の池」。
これね、タイトルは睡蓮の池なのに睡蓮も池も描かれていないんですよ。
でも光の揺らめきとか写り込みとか、モネの水連イメージさせつつ、レストランの窓からの風景を描くというコンセプトとしても、表現としても画期的で、これはぜひ見てほしい。

どこか懐かしくて、なんか見たことあるようで、心にすっと入ってくる。
そんなモネの作品と、そのあとの時代の新たな試みの両方を見られる、一粒で2度おいしい的な展覧会でした。

「モネ それからの100年」
会期 2018年7月14日(土) ~ 9月24日(月・休)
会場 横浜美術館
開館時間 午前10時~午後6時
休館日 木曜日

モネの初期から晩年までの絵画25点
後世代の26作家による絵画・版画・写真・映像66点

公式サイト→モネ それからの100年

 

 

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