日本美術は難解という思い込みを一掃してくれる「一夜漬け日本美術史」

一夜漬け日本美術史 使った参考書(3級)
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一夜漬けでわかるなら嬉しいと読んでみた「一夜漬け日本美術史」。
これを読めば日本美術史はOK!とは言えないけど、日本美術史と仲良くなる本でしたよ。
「日本美術ってなんか難しい」って思っている人はぜひ読んでみて。
日本美術を楽しく鑑賞できちゃいますよ。

一夜漬け日本美術史 (BT BOOKS)

小難しい理屈は不要

一夜漬け日本美術史
見たまま、感じたままでOK。
これがこの本のいいところ。

日本美術って「ワビさび」とか、単純に楽しんじゃいけないような空気がを感じたりするんですよね。
なんとなくそう感じるだけで、実際どう見ようが見る人の勝手なんだけど、なんか敷居が高い雰囲気。
「一夜漬け日本美術史」にはそういう「小難しい感じ」がないのがいい。

日本画を気楽に楽しく見れちゃいます。

キーワードで見る

一夜漬け日本美術史」
「ながーい」「デカい!」「エロい」「グロい」
こんなキーワードから日本美術を見ていきます。

ながーいは絵巻。
確かに見て一番最初に感じるのは「長い」ですよね。

デカいは仏像。
グロいは妖怪。
っていうように、見たときの第一印象をキーワードに日本美術を紹介。
とってもわかりやすいです。

デカいに岡本太郎の「明日の神話」が紹介されているんだけど、このサイズで作られたのはピカソのゲルニカに対抗してるよね、っていうように解説もいわゆる美術書とはちょっと視点が違ってくだけたかんじ。
面白いだけでく「おギャーと生まれて、戦争の闇が襲ってきて・・・」というように描かれている世界観の説明もしっかりある。

堅苦しくないから一晩で読めて「一夜漬け」向けですね。

日本美術と中国美術のつながり

最後に「日本美術史特別講座」というのがあって中国美術とのかかわりについて書かれています。
日本美術をより楽しむための中国美術のお話。
ここはちょっと難しい内容にはなるんだけど、読んでいて眠くなるような難解さはなく、スイスイ読めました。
日本画って中国絵画の影響を大きく受けていて、模写もたくさんあるんですよね。

日本美術史入門におすすめ

一夜漬け日本美術史
年代別に紹介されているわけではないので、美術検定の直前に一夜漬けで読んでも効果は期待できないかんじ。
でも、日本美術を楽しく鑑賞しながら作品や作者の名前を覚えるにはピッタリ。

日本美術をキーワードで覚えたり、面白おかしく鑑賞するポイントをつかんでから、検定のテキストを読むと、「これデカいやつね」っていうかんじで頭に入りやすくなりました。
日本美術になじみがなくて、なんか疎遠な感じがする人のための入門書としておすすめ。
とっても楽しい美術書でした。

一夜漬け日本美術史 (BT BOOKS)

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