だまし絵だけじゃない デッサン力がすごかった「ミラクルエッシャー展」

ミラクルエッシャー展 美術展巡り
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オランダの版画家マウリッツ・コルネリス・エッシャーの作品を一気に見ることのできる「ミラクルエッシャー展」。
すごい面白かったです。

エッシャーといえば、絵が途中から変化したり、上ってるはずの階段が下りになっていたり、いわゆる「だまし絵」が有名。
展覧会ではだまし絵もたっぷり堪能できるけど、それだけはないエッシャーの版画の魅力がつまっていました。

エッシャーの不思議な世界。
見ておく価値ありです。

公式ホームページ→http://www.escher.jp/

8つのキーワードでエッシャーを知る

「科学」「聖書」「風景」「人物」「広告」「技法」「反射」「錯視」
この8つのキーワードの元に作品が集められ、エッシャーがいかにしてエッシャーになっていたか。
作者の生涯をひも解く流れになっています。
そして最後は「循環する世界」。

先に進むにつれて、知っているエッシャーになっていくんですよ。
逆にいうと「しらないエッシャー」もたくさんあるっていうこと。
このいままで知らなかったエッシャーがすごくいい。

今回は展示の仕方が工夫されていて、この流れが最高によかった。
「広告」のところではなんと日本も登場。
漢字が使われていてびっくりしました。
あまり知られていない、いろんなエッシャーに出会えますよ。

見入ってしまうデッサン力の高さ

エッシャーは建築と装飾美術について学んでいたそうです。
建築については本業にはしなかったけれど、建築学の基礎があるから建物などのパースが正確でリアリティがあるんでしょうね。
この構造をきちんととらえるデッサン力は圧巻。

風景のところでは版画にする前の下絵も展示されているんだけど、風景画としての完成度が高い。
版画にしなくてもいいんじゃない?って思ってしまう出来栄えでした。
でも、これが版画になるとまた違う味わいで魅力ある世界が広がる。

1つの作品を作り上げるためには、いろんな技術が必要なのが見て取れたのもこの展覧会のよかったところ。
暁斎のスケッチもすごかったけど、デッサン力って大事ですね。

もちろんだまし絵も楽しめる

ミラクルエッシャー展

球面にうつり込む世界、遠近感が交錯する世界。
これぞエッシャーっていう謎に満ちた作品もたっぷり鑑賞できます。

ありそうでありえない不思議な世界。
ぜひぜひ、現実と夢がり混じるようなミラクルな世界をその目で体験してみてくださいね。
見れば見るほど引き込まれますよ。

ミラクルエッシャー展 -奇想版画家の謎を解く8つの鍵-

上野の森美術館での会期は2018年7月29日(日)まで。
開館時間 10:00~17:00 毎週金・土曜日は20:00まで
※入館は閉館の30分前まで

大阪展:あべのハルカス美術館
会 期 2018年11月16日(金)~2019年1月14日(月・祝)

福岡・愛媛巡回予定

公式サイト→http://www.escher.jp/

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