東京富士美術館で「暁斎・暁翠伝 ─先駆の絵師魂!父娘で挑んだ画の真髄─」を見てきました。
かろうじて「枯木寒鴉図」を知っているという知識しかなく見に行ったんだけど、かなり幅広い作品があり一気に好きになってしまいました。
日本画ってなんとなく難解なイメージがあるけど、ユーモラスな作品も多く見てて楽しいです。
かなりボリュームがあるので時間に余裕を持って見に行くのがおすすめ。
暁斎・暁翠伝 ─先駆の絵師魂!父娘で挑んだ画の真髄─
開催期間
2018年4月1日 (日) ~ 6月24日 (日)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館。翌日火曜日が振替休館)ただし、4月2日(月)は開館。
開館時間:10:00~17:00(16:30受付終了)
会場:東京富士美術館:本館・企画展示室1〜4
主催:東京富士美術館、河鍋暁斎記念美術館、トランズパシフィックエンタープライズ
後援:八王子市、八王子市教育委員会、八王子商工会議所
監修:河鍋楠美(河鍋暁斎記念美術館 館長)
入場料金:大人1300(1000)円、大高生800(700)円、中小生400(300)円、未就学児無料
*()は割引料金 メルマガ登録で割引料金で入場できます。
河鍋暁斎ってどんな人?
河鍋暁斎は幕末から明治にかけて活躍した狩野派の画家。
日本画、浮世絵、本の挿絵など幅広い作品を残しています。
枯木寒鴉図(こぼくかんあず )
明治14年に開かれた第2回内国勧業博覧会で妙技2
私は暁斎はこの絵の作者と覚えていて、他の作品を知らなかったのですが、風刺画や千代紙のテキスタイルなども手掛けています。
日本画のみならず、いろいろなジャンルで才能を発揮しているのが展覧会を見るとよくわかります。
スケッチや下絵などもみられる
作品が出来上がるまでの経過を見ることができるのも、この展覧会の魅力。
下書きやスケッチも多く展示されていて、暁斎が綿密に作品を仕上げていっている様子がみてとれます。
風景画のためのスケッチや、人を描くための骨格のスケッチなどもあって、努力と研究を積み重ねているのがすごいと思いました。
最初の画像の最終版がこちら。
表情や着衣のしわなど、下絵の段階から丁寧に作り上げているからこその仕上がりですよね。
美人から妖怪・工芸デザインまで多種多様
美しい美人画を描いたかと思えば・・・・
骸骨がいっぱいの妖怪チックな絵も描く。
さらには
枯木寒鴉図のようなこれぞ水墨画って絵もあるんですよ。
そして絵だけでは収まらずに~
デザインも手掛けています。
千代紙のテキスタイルの作成などもしていてほんと幅広い。
この「なんでもあり」感が暁斎の魅力でもあって、父娘、二人の作品の展覧会なんだけど、すごい多くの人の作品と出会ったかのような見ごたえ感がありました。
どの分野でも一流っていうのは凄い。
そしていろんなものに興味をもってチャレンジしていったのもすごい。
娘の暁翠との共作もあり
これは1年の年中行事を描いたもので1~6月を暁斎、7~12月を暁翠が担当。
似ているだけど異なる2人の作風を見比べることができます。
親子でこんな仕事ができるなんて素敵ですね。
この雀の絵は、暁翠が5歳のときに父の暁斎が手本として与えたもの。
5歳にこれを描けという父もすごいけど、うまく描けず涙したという娘もすごい。
もともとの才に努力が加わり、これだけの作品をのこしてるんでしょうね。
暁翠もまた幅広い仕事を手掛けています。
これは「ベルベットスキンソープ」のポスター。
日本画の中に英語のロゴが入り込む斬新なデザインが素敵です。
明治時代から昭和時代初期に女性がこれだけの仕事をするというのは多変だったはず。
東京女子美術学校(現・女子美術大学)開校直後に初の女性教授となるなど「職業婦人」の先駆けでもありました。
暁斎・暁翠伝
暁斎・暁翠伝 ─先駆の絵師魂!父娘で挑んだ画の真髄─
開催期間
2018年4月1日 (日) ~ 6月24日 (日)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館。翌日火曜日が振替休館)ただし、4月2日(月)は開館。
開館時間:10:00~17:00(16:30受付終了)
会場:東京富士美術館:本館・企画展示室1〜4
主催:東京富士美術館、河鍋暁斎記念美術館、トランズパシフィックエンタープライズ
後援:八王子市、八王子市教育委員会、八王子商工会議所
監修:河鍋楠美(河鍋暁斎記念美術館 館長)
入場料金:大人1300(1000)円、大高生800(700)円、中小生400(300)円、未就学児無料
*()は割引料金 メルマガ登録で割引料金で入場できます。
日本画の面白さ、幅の広さがわかる作品展。
ぐっと日本画が身近に感じられたし、楽しめましたよ。
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